かなへびとの出会い
最近、8月になってからペットを飼うことにしました。犬や猫ではありません。「かなへび(ニホンカナヘビ)」です。名前から想像してしまうと蛇なのかと間違われますが、「トカゲ」の仲間です。どうやら「可愛いらしい蛇」を意味して「愛蛇(かなへび)」と呼んだという説があるようです。(他にも説があるそうですが…)素早くちょろちょろと移動する様子から蛇にも見えたのでしょう。それに関連して、「かなちょろ」という愛称もあります。
いずれにせよ、かなへびは爬虫類です。人によって好きずきもあるかと思いますが、私にとってはとても魅力的な生き物です。
全身が茶色で、カサカサした乾燥しているような肌をしています。
似ている生き物で、「とかげ(ニホントカゲ)」がいますが、とかげはつやつやした肌をしています。そして幼い頃はしっぽが青色です。
でも、どちらが好きかというと、やはりかなへびです。
ここまでかなへびの説明をしましたが、ここからは飼うまでの道程を述べていきます。
もともと実家の茨城県に居た頃から、よくかなへびを捕まえて育てていました。
でも、冬になると餌の虫が減るので、エサを用意することができず、冬眠させるのも難しくてなかなか長く飼えませんでした。
そのまま大学生になり、東京へ一人暮らしをすることとなったのですが、たまにかなへびを見かけても、長く飼えないと分かっているので捕まえたりしませんでした。
そんな中、年月が経ち、つい最近に爬虫類を扱うペットショップが家の近隣にあることを知りました。
でも、そこでは人気のある「ヒョウモントカゲモドキ(愛称:レオパ)」ならたくさんいましたが、かなへびはどこでも捕まえられるから、という理由で売ってませんでした。
しかし、爬虫類用のエサである生きたコオロギがサイズ別で売られていて、これならかなへびに一年中エサをあげられる、と確信しました。
そして、またかなへびを飼ってみよう、長生きさせよう、と決意しました。
こういう訳でかなへびを飼いたくなったのですが、入手するのにとても苦労しました。
最初は東京の爬虫類ペットショップにかなへびが入荷しているか電話しまくりました。
しかし、どこも扱っていませんでした。ひと昔は見かけた覚えがあっただけに、がっかりでした。
次は野生のかなへびを捕まえることにしました。
大きな公園で、早朝に歩き回りました。
その結果、かなへびがよく見かけられる棲み処を見つけました。
しかし、手で捕まえるにしては、低木が邪魔してなかなかうまくいきませんでした。かなへびもとても素早かったです。
インターネットで罠で捕まえる方法を見つけたので、試したのですが、雨がよく降ってしまったりして、これもうまくいきませんでした。
そのうちに、棲み処周辺の草が刈られてしまいました。その頃にまた捕まえに行きましたが、草刈のせいか、全く姿を見せませんでした。
そのほかに、ネットショッピングで飼う試みをしましたが、不具合などがあったりして駄目でした。
このように、あまりにかなへびが手に入らないので、神様なる者が、かなへびを飼っちゃいけないと暗示しているのかなと絶望的になったりしてました。
そんな中で、私は東京外のペットショップに目を付けてみました。
すると、神奈川で入荷があるとネット掲示板で教えてくれるペットショップを見つけました。
その掲示板には確かに不定期にかなへびの入荷がありました。そして、取り置きもできるシステムにもなっていました。
それから、ほぼ毎日そこの掲示板をチェックしていました。
そしてとある土曜日にかなへびの入荷がありました。
その土曜日の掲示板を見たのは昼頃で、ちょうど旦那が仕事から帰ってきたところでした。
すぐさま取り置きの連絡をし、この土曜日に旦那の協力でバイクに乗って神奈川のペットショップへ向かいました。片道3時間でした。
そして閉店前には着き、目的のかなへびを買うことができました。
その後、かなへびのために飼育セットをすぐに用意し、今でもかなへびは快適に暮らしています。
世話も当然頑張り、ピンセットでエサ用コオロギを定期的にあげたり、飲み水を交換してあげたりしています。
飼育日記をつけたり、かなへびの体重を量りで測定したりして、やたら力を入れていますが、これもかなへびが一日でも長く一緒にこの世で居られるようにするためです。
ちなみに名前は「かなへびちゃん」です。理由は、最初に述べたように、「かわいいへび」の意味が可愛くて、その名称を大事にしたいからです。 また、性別はメスです。実はオスであってもかなへび「ちゃん」という名前にするつもりでした。 まだまだかなへびの生態は奥が深いですが、かなへびを飼うことによって、かなへびから様々なことを教えられていると思っています。 蛇足ですが、かなへびちゃんが可愛くて、たまにオリジナル曲をDTMで作ることもあるので、みなさんどうぞご視聴くださいませ。